旧家よみがえる

~古民家再生・桑名

 県内有数の山林王であった桑名・諸戸家。ジョサイヤ・コンドル設計の洋館を始め多くの居宅が文化財指定を受けて公開されています。

 この住宅は、その縁者の方が、戦災で荒廃していた諸戸家住宅の一部(内玄関棟)を購入して解体材を現地に運び、再現して大事に住み続けてきたという歴史を持ちます。元の諸戸家住宅の建築は大正末期。現地への移築は昭和23年。亡夫の祖父からの「大事に住み続けよ」という言葉が、現所有者ご家族の意志となり、今回のよみがえりに至った幸せな建物です。

 長年の放置で傷んだ構造を改善し、そもそもの良質な佇まいの魅力を蘇らせ、快適な水回りと孫たちとの団欒に配慮した古民家再生リノベーション。

写真撮影 大森建築設計室

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